このたび、当社が運営するフォルクスワーゲンの店舗において、車両のボディコーティング施工に関する保険金の不適切な請求が行われていたことが判明いたしました。お客様、保険会社の皆様、およびその他関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
問題の発覚と概要
2023年7月、保険会社からの指摘を受けたことを契機に、社内での調査を開始いたしました。
その後、社外の専門家を含む特別調査委員会を立ち上げ、全店調査を実施した結果、2017年2月から2023年6月までの間、当社フォルクスワーゲンの店舗で、一部の再コーティングに関し、施工証明書の改ざんや実施していない施工の証明書作成が行われ、保険金請求が行われていた事実が確認されました。
複数店舗において不適切な請求が行われていたことが判明し、関係する保険会社との協議を進めてまいりました。返還が必要とされる保険金については、すでに該当する各社と返還の合意に至っております。
【不適切請求の全体像】
不適切請求の総数 | 220件 |
不適切請求の総額 | 951万円 |
関連店舗数 | 4店舗 |
調査対象期間 | 2017年2月〜2024年1月 |
原因と背景について
社内のチェック体制や従業員教育が不十分であったこと、また施工実績と保険請求内容の照合に不備があったことが主な原因です。
さらに、初期段階での発見・是正ができなかったことも、今回の問題を深刻化させた一因と認識しております。
加えて、組織全体における倫理意識の浸透不足など、個人・組織・制度が複合的に影響したことが背景にあると認識しております。
関与者と責任について
本件に関与した従業員は、直接的な実行者が15名となっております。役員レベルの直接的な関与は確認されておりません。
経営責任を明確にするため、代表取締役社長の報酬30%(6ヶ月間)、取締役副社長の報酬20%(3ヶ月間)、常務取締役10%(1ヶ月間)の減額を決定いたしました。
お客様への対応について
保険金請求が行われたものの、実際には再コーティングが行われていなかった車両につきましては、個別にご連絡を差し上げ、下記いずれかの対応を進めております。
- 保険金相当額の再施工の実施
- 保険金相当額のご返金
再発防止策
当社では、このような事態を重く受け止め、以下の再発防止策を実施してまいります。
・全社的なコンプライアンス研修プログラムの実施
・施工証明と保険請求の照合を行う部署の設置(2025年3月1日付で4名体制)
・業務プロセスの改善(コーティングの施工と定期点検の電子記録化)
・管理職を含むマネジメント体制の見直し及び不適切な行為を未然に防ぐ組織運営の強化
お問い合わせ窓口
本件に関するお問い合わせは、以下の専用窓口にて承っております。
お客様の窓口TEL: 0120-102-830(受付時間:火曜・水曜を除き10:00~17:00)
当社ウェブサイト内のお問い合わせフォーム:https://www.fuji-jidousha.net/inquiry/
メディア関係者の窓口
専用メールアドレス: press@fuji-jidousha.net
今回の事態により、長年にわたり当社を信頼し、お付き合いいただいているお客様、保険会社の皆様、そして関係者の皆様の信頼を損ねる結果となりましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。
このような事態を二度と起こさないよう、全社を挙げて再発防止に取り組むとともに、一つひとつの業務に真摯に向き合い、失った信頼を取り戻してまいります。
皆様の変わらぬご支援とご指導を心よりお願い申し上げます。
富士自動車株式会社 代表取締役社長 山田 晃央